夢のキーワード。今回は登場人物の死についてです。
夢にはいろいろな人が登場します。
懐かしいあの人。学校の先生。見知らぬ人たち、両親や有名人・・・
普段は自分にとって特別だと意識していない人が思わぬ形で登場してくると「どうして?!」と思いませんか?
さらにその人物が突然死んでしまったり、自分の手で殺してしまったりとなると目覚めてからも相当ショックだと思います。
そんな夢にはどのような意味があるのでしょう。今日はそんなお話です。
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まず、そもそもの前提として夢の中のことは全て自分のことだと思ってください。
つまり夢の中に出てくる人物は、その人物に自分自身を投影した存在なんです。
女性なら自分の中の女性的エネルギーを、男性なら男性的エネルギーを表します。
大人なら成熟した自分自身。
子どもの姿なら無邪気で素直な自分の側面を。(夢の場面によっては傷つきやすい自分自身を示す場合も)
父親は成熟した男性的気質を。母親は経験を積んだ賢い女性的気質をあらわします。
ただし、どの場合もその人物に投影した自分自身の気質を示すシンボルであることも忘れないでください。
夢の中のキーワード(シンボル)が何を意味するのかは、その夢全体の中で変わってくるんです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんね汗
ここで具体例をあげてみます。
あなたの夢の中で母親が死んでしまった。
もしくは自分自身の手で殺してしまった・・・
胸からたくさんの血を流しながら死んでいるのを呆然と見ていた。
母が死んだのに悲しいと思えなくて、涙も出なかった。
こんな夢を見たとします。ショックですよね。
もしかすると「自分は母親を殺したいと思うほど恨んでいたんだろうか?」と思うかもしれません。
けれども最初に述べたように、夢の中の登場人物が示すのは自分自身なんです。
母親は「経験を積んだ賢い女性的気質のシンボル」と書きましたが、この夢の場合、あなたの成熟した女性的気質が死んでしまったというわけではありません。
こんな夢を見たときは、今自分が母親に対して持っているイメージはどういうものだろうか?と考えてみてください。
『お母さんは最近目の前の小さなことばかりに氣をとられて愚痴ばかり言ってる』
『それを聞くたびに嫌だなぁと思ってたな』
『どうして嫌だと自分は思ったんだろう?』
誰かを見て嫌だなと思ったときは、その人に自分自身の見たくない部分を投影して見ているからなんですよね。
これは夢だけの話ではなく、現実世界でも同じことです。
つまりこの場合なら、目の前の些細なことばかりに氣をとられて愚痴ばかり言うこと(現実を自分以外の他者のせいにする姿勢)は、もうこれからの自分には不要だという氣付きを伝えるメッセージになります。
胸から血を流していたとすれば、そのような姿勢を続けることによってハートのチャクラ(自分自身の中心となる愛そのもの)からエネルギーが流れ出してしまっていますよ・・・というお知らせです。
死というのはなんのためにあるのでしょう?
生命は大きな成長への道筋を歩んでいくために、死と再生を繰り返していきます。
新しく生まれ出るもののために、不要になった古いものは道をあけなくてはいけないのですね。
そんな宇宙の大きな生命の流れの中に私もあなたも存在しています。
自分という宇宙。
魂の歩みの中で、次のステップに進むために自分の中にある古い考え方や行動、概念から自由になること。
それが夢の中の『死』が意味するものです。
誰かを殺すという夢であった場合は、より強く「そこから自由になる」と決めていることを意味するかもしれません。
(または自分自身にとって大切なものを否定し続けることで、大量のエネルギーを失っているというメッセージになる場合もあります)
インパクトの大きいショッキングな夢であればあるほど、メッセージ性は高くなります。
ですからどうか目覚めの悪いショックな夢を見てしまった場合でも、その夢を否定しないでください。
それだけ強く氣付きへのメッセージを伝えているだけなので。
いつも言うことですが、どんな夢であっても自分自身からの愛のメッセージであることは変わりません。
決して自分が残酷でひどい人間だからそのような内容の夢を見るわけではない、ということは知ってもらえたら嬉しいなと思います。
あなたはあなた自身から、世界中の誰よりも愛され続けていることを忘れないでくださいね。