井伊直虎ゆかりの神社になります細江町の蜂前神社です。
延喜式神名帳に記載されている式内社(公式の記録に残った古いお社)になります。
こちらに参拝させていただいた頃はまだ大河ドラマも始まっていなかったので静かなものでした。
私自身も、直虎ゆかりの地と知らずにたまたまふと目に入って寄らせていただいたご縁でしたが、小さいながらも他とは違う雰囲気のある場所だと感じました。
これからご参拝される方も一気に増えるのではないかな?と思います。
ここ蜂前神社に直虎の花押(サインのようなもの)が使われた古文書が唯一残されていたことから、直虎が男性として振舞っていたことがわかる貴重な資料となっているそうです。
【ご祭神】
熯速日命(ひはやひのみこと)
甕速日命(みかはやひのみこと)
武甕槌命(たけみかづきのみこと)
この3神は国生みの神であるイザナギとイザナミの間の子であるカグツチ(火の神)の血から生まれた神々になります。
※カグツチは火の神だったので産み落としたイザナミは陰部に火傷を負うことになり、それが元で亡くなります。愛する妻を失った怒りのあまりイザナギはわが子カグツチを斬り殺してしまいます。
その際飛び散った血や切り刻まれた死体から神々が生まれています。
イザナミが黄泉の国でどんな絶望と自己否定に苦しんだのか・・・そんな闇から全てを受け入れるに至った心の移り変わりを感じたくて、このところの私はそれによく思いをめぐらせていました。
文字通り命がけで産み落としたわが子カグツチを、愛する夫によって斬り殺されてしまった。
イザナミはこのことをどう受け止めていたんだろう?
怒り。悲しみ。嘆き。もし自分だったら・・・?
そんなことを考えながらの参拝でした。
こちらの神社では直虎の花押が使われたお守りが土日の日中だけ購入できるそうです。
直虎の花押が入ったお守りが入手できるのは全国でも唯一ここだけなのだそう。
こちらへ参拝されたときは、是非境内末社も参拝されてみては?と思います。
いろいろと感じることの多い場所でしたのでまた改めて寄らせていただきたいと思います。
ご祭神は武将の守護神っぽいお方ですけれど、個人的には女性が行かれると新しい自分を引き出されるような場所ではないかと感じました。
(静岡県浜松市北区細江町中川6915)