白山比咩神社

全国に2,000社以上ある白山神社の総本社。

2100年以上前、本宮の北にある舟岡山に神地を定めたのが創建と伝わる。

通称として「白山(しらやま)さん」「白山権現」「加賀一の宮」「白山本宮」とも。

 

由緒によれば、古代、崇神天皇の時代に白山を遥拝する「まつりのにわ」が舟岡山に創建され、元正天皇の霊亀2年(716年)に安久濤(あくど)の森に遷座して社殿堂塔が造立された、と伝わる。

 

養老元年(717年)に越前の修験僧・泰澄大師によって白山開山を開山。

主峰・御前峰に奥宮が創建され、白山妙理大権現が奉祀された、と伝わる。

 

祭神は

 

白山比咩大神(菊理媛神:ククリヒメ)

伊邪那岐(イザナギ)神

伊邪那美(イザナミ)神

 

とされていますが、もともと白山妙理権現はイザナミのこと。

白山比咩大神=菊理媛神となったのは吉田神道の創始者、吉田兼倶が文明元年(1469年)に撰したとされる二十二社註式にそう記述したからだとか。

 

菊理媛神というのはとても謎の多い神です。

一般には「くくる」ということ、また、黄泉の国でイザナミとイザナギが言い争ったときにこれを仲介した神であるとして「縁結びの神」と言われます。

イザナミの荒魂(あらみたま)もしくは和魂(にぎみたま)、あるいは別名であるという説もあり、神代文字で記されているとされる『秀真伝(ホツマツタヱ)』には、ククリヒメは天照大御神の伯母であるとともにその養育係であり、また万事をくくる(まとめる)神だと記されているそうです。

(石川県白山市三宮町ニ105-1)