豊川稲荷(とよかわいなり)は、愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院です。
日本三大稲荷のひとつ。
豊川稲荷の「稲荷」は、境内の荼枳尼天(だきにてん)のことで、荼枳尼天は、インドの古代民間信仰に由来する仏教の女神。
一般に白狐に乗る天女の姿で表されます。
荼枳尼天の起源であるインドのダーキニーは、裸身で空を駆け人肉を食べる魔女だそうです。
夜叉や羅刹天(鬼神)の一種だったんですね。
それが大黒天が仏道に帰依させ・・・なんだかんだで密教の神様になっていきます。
荼枳尼天と狐との結びつきにより、日本では神道の稲荷と同一視されるようになりました。
明治政府による神仏分離で荼枳尼天を祀っていた稲荷社も多くは宇迦之御魂(うかのみたま)神を祭神とするようになりましたが、豊川稲荷は神仏分離を免れた寺院の1つです。
だからお寺なのに鳥居があります。
よく豊川稲荷を神社だと思ってる方がいるのはそのせいですね。
荼枳尼天はなかなかに強烈で語ればキリがないのでこのあたりにします。
私は長い間お稲荷さんがとても苦手でした。
どれだけ苦手って、お稲荷さんという単語を口にするのも嫌で稲荷寿司でさえ食べるのが嫌でした。
良い悪いをジャッジしたくないと言いながら、キツネは良くないものだという思いを拭えませんでした。
(前述したように稲荷=狐ではないです。狐はあくまで稲荷の眷属(お使い)です)
今こうして稲荷の記事を書けるのは克服したからですが、そんなわたしの祖母の旧姓は稲荷といいます。
どうしても縁があるんでしょうね。
またそのうち稲荷・荼枳尼天の話、書くと思います。
(愛知県豊川市豊川町1番地)