那谷寺

那谷寺はもともと白山信仰から生まれたのだそうです。

この地では白山(しらやま)は魂が昇り、地上に回帰する場所と考えられていました。

那谷寺は十一面千手観世音菩薩、白山比咩神、そして魂が「ウマレキヨマル」儀式の場である自然の岩山洞窟をご本尊としているそうです。

神も仏も宇宙の法則に従って「自ずから然る」。それが那谷寺の世界観です。

 

本殿は撮影禁止なので写真がありませんが、岩窟内にあります。

岩窟内は胎内をあらわし、胎内を通って魂が白山のように美しく新しい自分に生まれ出ることを祈る聖地なのだそう。

自然の中に「私」が溶け込んでいく。それがとても心地よく感じました。

 

那谷寺は縄文時代の神まつりの霊地だったそうです。

太古の昔から、人はこの場所で自然の中で巡る命を思い続けていたんですね。

本殿を出てから急に雨が降り出して、全身ずぶ濡れになってしまいました。

「・・・これはきっと新しく生まれ出たことの羊水なんだな」

と勝手に思い込んで、近くの温泉に飛び込んできました(笑)

 

那谷寺の周囲には山中温泉、山代温泉、片山津温泉、あわづ温泉などたくさんの温泉地があります。

那谷寺で生まれ変わったあとは、是非温泉で自然のパワーいっぱいの産湯に浸かって帰ってくださいね!

 

石川県小松市那谷町ユ122