平泉寺白山神社

養老元年(717)、泰澄が白山への道中に発見した泉に伊邪那美命(白山妙理大権現)現れ、泰澄に日本を救う覚悟があるのであれば、私が住居としている白山の頂上まで来るように伝えたのが平泉寺の名前の由来。

 

【ご祭神】は

伊邪那美

本殿右の別山社に天忍穂耳尊

左の越南知社(おおなむちしゃ)に大己貴尊(大国主命)を祀る。

 

「白山信仰」の最盛期の室町時代の後半には、48社、36堂、6千坊、僧兵8千人を要する日本最大の宗教都市でした。

 

境内は一面の苔で覆われ京都の西芳寺とともに苔の美しさで知られていて、梅雨から夏にかけてが最も苔が美しいといわれます。

 

境内は白山国立公園特別指定区に位置しており、美しい日本の歴史的風土100選などにも選ばれています。

 

織田信長に攻められた朝倉景鏡をかくまったことにより、一向一揆に焼き討ちされて全山を消失したため、今の境内は最盛期の広さの10分の1となりました。

 

平成になってから発掘調査がはじまりましたが25年間で調査が終わったのは2ヘクタールのみ。

 

全体の規模は200ヘクタールというのですからようやく1%が掘り起こされたにすぎません。

 

 

三宮の奥に越前禅定道入口(登拝口)がありました。

 

心地よく響く水音に惹かれて、ショートブーツにジーンズという格好なのについふらふらと入ってしまい…

 

30分ばかり登りましたが、だんだん雪深くなってきて途中で引き返しました。

 

白山中居神社も素晴らしいと思ったけれど、平泉寺白山神社も素晴らしかった。

 

時折ちらつく雪と、誰もいない境内に響き渡る柏手の音に心が洗われるようでした。

 

(福井県勝山市平泉寺町平泉寺)