貴船神社(磐田)

天竜川河口近く、国道150号線掛塚橋のすぐそばにある貴船神社。

 

 

昔は二俣より南の天竜川下流は袖ヶ浦と呼ばれ、川というより海のようだったと言います。

 

当時、掛塚には大きな港があり、とても栄えた街だったそうです。

 

年に一度の掛塚祭りは当時の繁栄ぶりを表すような豪華絢爛の屋台祭りです。

 

 

【ご祭神】

「たかおかみの神」…水を司る竜神です。

 

一般にはイザナギが、愛する妻を大火傷させ死に追いやってしまったわが子カグツチ(火の神)を切った時に、その飛び散った血から生まれた神様と言われています。

 

 

貴船神社のサイトでは

「御祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の御子に坐しまして、畏くも伊勢内宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)とは御兄弟であらせられます。」

と説明されています。

 

本来の神生みから外れた誕生の仕方をしている神様なのだけど…私は切られたカグツチから多くの神々が生まれたところがとても氣になっています。

 

日本の神様は時々こうやって激昂のあまり他の神様を切ったり殺してしまったりするのですが、その描写には深い意味があるんじゃないかなぁって思うのです。

 

 

本殿の階段を靴を脱いで上がり、鈴を鳴らして参拝します。

 

ここの神社は、その時ピカピカの大きな鏡の真正面に自分の姿が真っ直ぐ見えます。

 

ご神体の鏡はどこもありますが、きっちり自分自身の姿を映し出す場所に置かれているところって実はそうないように思います。

 

真っ直ぐ真っ直ぐ自分に向き合い、自分の魂の一番真ん中に、中心を合わせ直す感じがして、私はたびたび訪れたくなります。

 

 

境内末社は

厳島神社(いつくしまじんじゃ)

愛宕神社(あたごじんじゃ)

津島神社(つしまじんじゃ)

神明神社(しんめいじんじゃ)

白山神社(はくさんじんじゃ)

風日祈宮(かざひのみのみや)

伊雑宮(いざわのみや)

多度神社(たどじんじゃ)

東照宮(とうしょうぐう)

住吉神社(すみよしじんじゃ)

福神社(ふくじんじゃ)

 

 

 

天竜川流域にお祀される神々を紐解くことは、実はとってもすごい物語が隠れているのではないかと思っています。

諏訪との関係なども機会があれば書いてみたいです。

 

(静岡県磐田市掛塚927−1)